大学生のみなさんは冬~春にかけて、就職活動がピークを迎えることと存じます。
そんな中で、私の元に一通のメールが届きました。
「OB訪問させてください!」
戦略的OB訪問のススメ
業界によっては、会社がOB訪問を斡旋している場合もあります。
私の経験では、不動産デベロッパーがそうでした。
内情は知りませんが、業務に忙しい社員を動員して公式的にOB訪問させているということは、
事実上の一次面接、もしくは足切りの意味も含んでいるものだと考えてよいでしょう。
大企業ならばそれなりのエントリー数になりますし、
マイナビという就職活動プラットフォームのおかげで、
名前、エントリーシート、履歴書、社員の評価、全てが紐づき、選別が自動化できますからね。
とにかく、OB訪問はしておくに越したことはありません。
面白い話をたくさん聞けますから。
OB訪問の目的
学生が知りたいことは何でしょうか。
実際に私が受けた質問を以下にリストアップしてみました。
- 会社の強み、弱み
- 改善したほうがいいところ
- 他社と比べて自社の特徴
- 具体的な業務内容
- 面接の流れ
- 当時の志望動機
- ESを見てどんな質問が飛んできそうか
- ガクチカの軸
- OB訪問してみて、私自身(学生)はどんな印象だったか
ネットを駆使すればそれなりの就活情報が手に入る時代とはいえ、
実際に面接を通過した社員の体験談を聞けるのは学生にとって大きな自信と安心になるのでしょう。
質問に回答するだけでなく、経験談をもとにアドバイスをいくつかさせていただきました。
何か新たな発見があればよいのですが…
OB訪問で学生に伝えていること
OB訪問時にいつも学生に伝えていることがあります。
自分がどんな人間かをストーリーを使ってアピールすること
ESを手元に置いて学生と対面していると、
「何をやったか」という概要の説明に終始する傾向にあります。
これでは学生自身の人物像がぼんやりしたままで、相手に伝わりません。
この状態から一歩進めておきたいところです。
では、どうすればよいのか。
ガクチカの概要はESに簡潔に書くことで、事前に面接官に情報を与えておきましょう。
その上で、面接ではその中身を説いていくことによって人間像を明らかにしていくのです。
例えば、
「新歓係という立場で、新入部員集めを集中的に取り組み、存続の危機から脱却できました。」
というガクチカがあったとします。
面接では、以下の話を説明できるようにしましょう。
- 現状や課題、仲間が起こした行動に対して、
- どのように感じ、
- どのように行動として表現したのか、
- 結果はどうなったのか、何を学んだのか、周囲の反応はどうだったか、
上記の流れはPDCAサイクルと似ていて、永久に繰り返すことができます。
このPDCAサイクルの良いところは、流れに沿って説明すると自分らしさが表れるところなのです。
部が新入部員が入らず廃部寸前だったとき、
危機感からとにかく行動に移そうとする部員もいれば、
新歓の戦略を立てようとする部員もいれば、
新歓で一人一人丁寧にもてなそうと気を配る部員もいれば、
意見が食い違っても折衷案を提案して前に進めるよう管理できる人もいれば、
部員ひとりひとりに目標を与え、新歓に対するモチベーションを高めようとするリーダーもいるのです。
人の数だけ、外部の環境に対する反応は異なります。
これが、自分らしさであり、自己分析で発見すべき自分自身の姿です。
自己分析が重要といわれるのは、こういった理由だからです。
私は指令性、目標志向、未来志向、という自分軸で戦いました。
面接官だって一人の人間ですから、相手がどんな人なのか知りたがってます。
その自分自身を短い時間で知ってもらうためには、
自己分析で自分軸を明確にし、ガクチカに重ね合わせてストーリーを語りましょう。
これでステップアップ間違いなし!
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