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その株価、本物か?

投資

我々投資家は、
安定的に利益を出すことができる企業の株を買うことが、最も安心で成功確率の高い方法だと言うことを知っています。そのため、ウォーレン・バフェット氏も勧める、S&P500インデックスに多くの資金が流れるのです。

しかし、アメリカでは株主からの圧力が高いため、短期的に利益を追求する姿勢を求められるシーンが散見されるようです。

短期的な利益は、短期的なので、長続きしません。
一見キャッシュリッチな企業に見えても、高値掴みの対象となってしまうでしょう。

今保有している会社の利益は短期的なものかどうか、無理をしていないのか、確認できたらいいですね。そのような意味では、連続増配株は長期的に安定して利益を出している証でもありますから、優良な投資対象となるでしょう。

「よい企業の株を、よい価格で買う。」です!

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さて、本題。

利益追求主義否定へ違和感 利益を最大化してこそ企業 - 日本経済新聞
国外では、「株主第一主義」とともに「企業の利益最大化」にも厳しい視線が向けられている。ドイツの経営学者、ハーマン・サイモン氏はその風潮に疑問を投げかける。『グローバルビジネスの隠れたチャンピオン企業』をはじめ、ビジネスに携わる者に様々な示唆を与える数多くの著書で知られ、徹底して「利益」を重視するスタ...

かつて時価総額No.1だったGeneral Electricの利益についてこんな記事がありました。

着目されているのは、General Electricの歴代最高経営者として知られるジャック・ウェルチ氏の経営手法です。

「ウェルチ氏は株主のための利益最大化を批判したが、これは彼がGEで約20年間やっていたことと明らかに矛盾する。彼は、GEの株価を高めたことで尊敬された経営者だった。私に言わせれば、そもそもウェルチ氏は在任中、確かに短期的な株価上昇には貢献したが、『長期的な利益を追求できる体質』に会社を変えた経営者ではない」

実際、彼がCEOとして在籍した1981年〜2001年までの株価はこのようになっています。

1981年〜2001年を切り取ると、素晴らしい上昇です。

しかし、その後の株価チャートはS&P500に比べると似ても似つかないものになっています。
当時の経営手腕をもって株主還元を実行してきたはずですが、まさに「短期的な」株主還元となってしまったようです。

長期的な安定した利益を出す企業とはとても言えず、果たして適切な投資対象だったのでしょうか。

ウォーレン・バフェット氏は、「誰でも経営できる会社の株を買うべき」だと述べています。

これは、ジャック・ウェルチ氏のような経営者が現れて高いプレッシャーで事業を進めることができたとしても、後継者がその方針を続けられない、ということを経験しているから言える含蓄のある言葉です。

つまり、ジャック・ウェルチ氏の退任を起点に勢いの衰える会社、当時のGEには投資すべきでなかったのです。

上記の日経新聞の記事では、ESGへの配慮、SDGs投資、は短期的には利益につながることではない。しかし、長期的に企業が存続していくためには欠かせない概念になりつつあると述べています。

あくまでも、企業は「長期的」な利益を追求するべきであり、
投資家は「長期的」な投資対象であるのかどうか再考する時が必要かもしれません。

ただ、ジャック・ウェルチ氏の自伝を読みましたが、彼は強烈で素晴らしい経営者です。笑

参考書籍
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