こちらの記事は4部作となっています。
その1・その2をお読みでない方は、まずはこちらから。⬇︎
念のため、年間成績がマイナスだった2018年もみてみましょう。
S&P500の値を細かく見ると、90〜110の間を上下するボックス相場と見ることができるのではないでしょうか。
ボックス相場とは、株価が上限と下限の間を行ったり来たりするどっちつかずの相場のことです。
SPXLは年末にかけての下落の連続で、S&P500を上回った含み益を帳消しにするだけでなく、さらに下へと急落していきました。
レバレッジ怖っ…!と思うかもしれませんが、定期的に給料を積み立てて資産形成を図るサラリーマンにとって買い増しのチャンスでしかないと私は感じます。
だって、S&P500は長期的に上昇するんでしょ??
SPXLはわざわざ買い増しのチャンスを与えてくれる相棒と見れますね。笑


シャッフルしたら弱点が現れた!
シャッフル1回目でレバレッジETFの減価が明らかになりました。

営業日200日目を見ると、S&P500の株価は年初の値100に戻りましたが、SPXLは100に戻っていません。
株価100の株式が20%下落後に上昇して元の値に戻るためには、何%の上昇が必要でしょうか。
100 x (1 – 0.2) x (1 + ?) = 100
?の答えは、0.25。
つまり、25%の上昇が必要でした。
この時、3倍レバレッジETFのSPXLでは株価はどうなるでしょうか?
SPXLは3倍の値動きをするものでしたね。つまり、
100 x (1 – 0.2 x 3) x (1 + 0.25 x 3) = 70
あれ、100に全然届かないですね。
ジグザクに上下動するボックス相場において、レバレッジETFは全くレバレッジ効果を発揮しません。
S&P500は毎日細かく上下動しながら上昇してきた歴史があるので、年間でS&P500が上昇しなかった場合SPXLは下落してその年を終えてしまうということです。
(ちなみにS&P50の場合で、10%下落したときに元の株価に戻すには11.1%の上昇が必要です。)
S&P500の株価が100、SPXLの株価が70でその年の株式市場を締めくくった場合、次の年にSPXLの株価がS&P500の株価と並ぶには、S&P500で約27%上昇する必要があります。(この時SPXLは約81%上昇することになります)
簡単にグラフにするとこんな感じでしょうか。

下落相場ではかなり足を引っ張ることになりそうですね。ただし、下落しても定期的にナンピン買いを続けることでカバーできそうです。特に大量保有していない資産形成期に続けられれば、そのうち大きな上昇相場の恩恵を受けられそうです。
S&P500が停滞期で上昇しない時、上下動につられてSPXLは減価してしまうことが分かりました。
すなわち、SPXLが減価せずにS&P500と肩を並べるためには、S&P500が上下動しつつも少し上昇することが必要と言えます。
それは2%ぐらい?それとももっとかな?
10%も下落するような相場と1%しか下落しない相場では必要な上昇度合いは異なりますが、ここは過去のS&P500の推移を元に経験値を導き出そうと思います。
長くなったので今回はここまで。結果は次回をお楽しみに!


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参考までに
2018年度版もシャッフルしてみました。




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